吉野先輩の言葉

Q.じほうに入社したきっかけは何ですか?

 入社以前は「じほう」という社名や刊行物・出版物の名前を耳にしたことはありませんでしたし、医薬品や製薬業界についても全くの素人でした。医薬業界や厚生労働省で一定の知名度を持つということを知ったのは、働き始めてからです。書く仕事がしたい、人の健康に寄与することならなおさら良いと思っており、そうした条件にあった会社がじほうでした。

 記者というと取材のためには朝晩問わず臨戦態勢を取り、予告無しに突撃訪問する印象があるかもしれません。実際に一般紙やテレビ局などではそうした取材も行われているようです。そのため、勤務時間が不規則で拘束時間も極端に長いというイメージがあります。

 経験上、じほうではワークライフバランスを重視していることもあり、早朝から深夜まで時間がかかるような勤務は滅多にありません。たまには早朝出勤や深夜までの残業、休日出勤がありますが、それはどこでもあり得る範囲かと思います。記者という仕事をやりつつ、土日は登山や音楽活動など、しっかり趣味を楽しんでいます。


Q.入社当初はどんな仕事を任されましたか?

 業界担当記者の研修を受け、原稿を書くという仕事がスタートしました。製薬企業のプレスリリースを記事化が主な役割で、その後は現在に至るまで厚生労働省の担当記者です。職務内容で意外なことはありませんでしたが、日刊薬業は独自取材に重きを置く環境です。人間関係や予備知識が無い中で独自取材を行うことは非常に難しく感じました。

 ただ、それでも自分で書いたものが世に出るというのは独特の楽しみがあると感じました。書くことで生計を立てられるのは、小説家とか記者とか、ごくわずかです。その点は、他の職業と大きく違う部分ではないでしょうか。

Q.現在はどのような仕事をしていますか?

 基本的に記者の役割は記事を書くことですので、時間が経っても大きく変わることはありません。規則の作り手である省庁(主に厚労省)で取材し、その成立や変更の過程を分かりやすく原稿で説明することが仕事です。

 最も基本的な規則は憲法や法律ですが、それらに基づく様々な細則が省庁によって定められます。そうした細則こそ、読者の日々の仕事に直結します。

 なぜ規則を変える必要があるのか、現状ではどのような問題があるのか、現状からどのように変わるのか、いつから変わるのか―。こうしたことを読者が読んで分かりやすいように書くため、省庁の役人との人間関係を構築し、行政側のアクションの意味を理解するよう心がけています。


Q.学生のみなさんにメッセージ

 「なぜ弊社を選んだか?」という質問はどこの企業を受けても必ずあるだろうと思います。見回せば採用している会社はたくさんあって、最初は「何となく目についた」とか、「たまたまタイミングが合った」とか、そういう理由もあり得ると思います。

 ただ、記者として採用過程が進む段階では、志望の動機を理路整然と答えるための下調べ能力と文章構成力が試されていると考えて下さい。強い志望動機でなくとも、納得させられるような説明ができればOKでしょう。

ある一日

午前10時:厚生労働省の記者クラブ到着。メールやプレスリリース確認、国内外のニュース確認

午前11時:省内の役人を取材、原稿のヒントを得る

午後12時:昼食

午後1時:原稿執筆に向けた整理

午後3時:省内の検討会を取材

午後5時:検討会終了、追加取材(検討会出席者に対して直接話を伺う)

午後6時:原稿執筆開始(取材で得た材料をまとめて、ポイントを整理して書く)

午後7時半:原稿入稿、校正によるチェックへ

午後8時半:記者の最終チェック完了、終業

午後9時半:帰宅


 9時前に帰宅できればランニングや読書をするようにしていますが、取材では対象者の時間に合わせる必要があるため、自分の努力だけで早くできるわけではありません。開始が遅ければ帰宅も遅くなります。もちろん、取材の時間が早ければ早く帰ることもできます。