金子先輩の言葉

Q.じほうに入社したきっかけは何ですか?

 私は学生時代にイベント製作会社でADのアルバイトをしており、また前職が展示会やセミナーを主催する会社だったこともあって、入社前から展示会などを通じて医療・製薬業界とかかわりをもっていました。それらの経験を通じて実感したのが、じほうが発行している書籍・雑誌等の影響力の大きさです。

 ある製薬関連展示会の出展者から「製薬業界のトレンドを知るための必読書だよ」といって紹介されたのが『薬事ハンドブック』。他の出展者や来場者に話を聞いてみても、多くの方がじほうの雑誌や新聞、書籍の読者であることがわかり、業界内での知名度の高さに驚きました。

 文系出身の私は、それまでほとんど一般書しか手に取る機会はありませんでしたが、専門書だからこそ、その情報を求める読者の“熱”が高いのではないかという印象をもち、強く求められる本づくりに携わりたいと考えたことがじほう入社のきっかけです。


Q.入社当初はどんな仕事を任されましたか?

 入社後は、医薬品の研究開発や製造など“ものづくりの視点からとらえた薬”の情報を扱う月刊誌『ファームテクジャパン』の編集部に配属となりました。

 まずは関連の学会や研究会などの取材から業務をスタート。当然のことながら、学会発表を聞いていても最初は聞きなれない専門用語のオンパレードでちんぷんかんぷん。それでも毎回必死にメモを取り、不明点は上司や同僚に教えてもらいながら日々勉強を重ねるうちに、徐々に内容への理解も進み、記事の執筆や連載の企画など自分なりのアイディアを加えることもできるようになりました。

 ある学会で参加者と話していたとき、「あの記事読んだけど、僕はこう思うんだよね」と、私が書いた記事に対してその方の意見を聞かせてくださったのはうれしかったですね。それまでは、ひたすら仕事をこなすことに没頭してしまっていましたが、読み手がいるということを改めて実感させられ、より広い視野で取材や企画を行うように意識が変わりました。

Q.現在はどのような仕事をしていますか?

 現在は、雑誌と書籍両方の編集を担当しています。

 雑誌では、取材・記事執筆、特集や連載の企画立案、著者への執筆依頼、原稿回収・入稿から校正まで幅広い業務に携わるため、スケジュール管理が重要になります。私が担当している雑誌は、新たな規制や技術トレンドなど“旬”を扱うことが重要になるため、日々の情報収集も欠かせません。最新情報の提供と読者ニーズを満たす企画を常に意識しながら誌面を構成しています。

 また、雑誌読者からの声や学会でのトピックなどをヒントに、ニーズの高いテーマは書籍として発行しています。書籍と雑誌の違いとして私が意識しているのは、扱う情報の深さ。雑誌ではカバーできなかった点をいかに拾い上げ、わかりやすい形にして読者に届けられるか、著者の先生と密に意見交換を行いながら1冊の本として形にしていきます。苦労も多いですが、それだけに完成したときの喜びは大きいです。


Q.学生のみなさんにメッセージ

 編集者という職種に限ったことではありませんが、1つの業務を遂行するうえではさまざまな人と協働することが必須になります。コミュニケーション能力が重要、といってしまえば一言ですが、これはまさに十人十色で、一律に能力の高低を示せるものではないものだと思います。多くの人とのかかわりを通じ、自分が属しているコミュニティの中で果たすべき役割は何か? 自分が果たしたい役割は何か? 学生のころから意識しておくことで、その人独自のコミュニケーション能力が高まっていくと思います。

ある1日

午前9時半:出社。情報収集。メールチェック,自社発行新聞,業界紙などからの情報収集。取材スケジュールの確認。

午前10時半:取材。学会の取材。学会会場で著者やお世話になっている先生との情報交換。

午後 1時 :昼食

午後 2時 : 記事執筆・企画相談。取材内容を整理し、雑誌掲載用に記事を執筆。学会での先生との会話をヒントに

      連載や特集の企画を立案し、編集部で情報共有。企画内容を練り上げる。

午後 3時 : 雑誌編集作業。著者からいただいた原稿を、文言や用語などを整理して雑誌掲載用に仕上げて入稿。

      組み上がった校正刷の校正および著者への確認依頼。

午後 5時 : 書籍編集作業。担当書籍の校正など。著者や監修者と意見交換し、書籍としての内容を作り上げていく。

午後 7時半: 退社。最近通い始めたフィットネスジムで汗を流す。